■概要 1940年代～ U.S.NAVY、N-1デッキジャケットです。 タグが欠損しておりますが、NXsxのサイズ42で濃厚かと思います。 当時、WW2の長期化に伴い、革製アウターの運動性の悪さ・保温性の低さ・重量・原料コストが問題視されておりました。 革製アウターに代わり、デュポン社のナイロンや、織を工夫した高耐久コットンが開発され、今ではメジャーとなったアウターの多くが誕生することとなります。 U.S.NAVYにおいては、"N"シリーズの展開が開始されます。N-1：悪天候・防寒用、N-2：雨天時用、N-3：温暖地用、N-4：装備の共通化用等。 こちらは甲板作業用防寒着用として艦艇乗員用に支給された、U.S.NAVY、N-1デッキJKTです。 N-1デッキJKTはその後も朝鮮戦争・ベトナム戦争と、30年以上もの長期間に渡って使用されました。 表素材には通称"ジャングルクロス"と呼ばれる細畝のピケ素材のようなコットングログラン素材が、 裏地には100%アルパカのボアライニングが使用されています。 また極寒の艦上作業に耐えうるため袖口内側にニットリブを装備し、襟には立てて固定できるようにチンストラップが付いています。 また悪天候・防寒用の作業着の為、オイルや風雨などの汚れを浴びまくっている個体が多いです。 艦隊上の戦闘では、主にフライトジャケットが使用されていたので、主に艦隊のメンテナンスや保守系の作業員が着ていたのだと思います。 細く織り込まれたジャングルクロスの光沢感、動きやすさを優先し設計したためすっきりとしたシルエット、ジッパーとボタンを併用したダブル比翼仕立てが、無二のかっこよさを演出しており、ここ数年で急激に市場価格の高騰が続いております。 前段が長くなってしまいましたが個体の詳細は以下です。 ■サイズ 同年代のサイズ42を所有しており、サイズが一致していることから、こちらも42で濃厚かと思います。 表記：タグ欠損 肩幅：47cm 未幅：57cm 着丈：67cm 袖丈：58cm ■素材 表地：ジャングルクロス 裏地：アルパカ 袖裏はピケではないです。 ジップはコの字留め、ベル型CONMARです。 ■状態 スレ、ジッパー受け手破損開閉、シミ、複数キズ穴、リブダメージ、ボタン欠損、詳細10枚目画像に記載。