ノルウェーはBRUKSBO（ブルクスボ）社製の1960～70年代製のマガジンラック/レコードラックです。ノルウェーのデザイナー、Rolf Hesland（ ロルフ・ヘスランド）によるデザインはまさにシンプルの極み。 シンプルな造形にこそ、作り込みの良し悪しやデザイナーの力量が如実に現れてくるところですが、４つの面が「ピシリ」と精緻に組み合わされた佇まいなど、目の肥えた方は瞬時に只ならぬ造形美をそこに見出されるのではないでしょうか。さらには最高級木材であるローズウッドの木目の息を呑むような美しさ…。ローズウッドは、現在ではワシントン条約で絶滅危惧種に指定されている超希少木材です。 IKEAやニトリといったメーカーが作っている悲しいまでのファストインテリア品とは、発している空気感が完全に『別次元』。マガジンラックという小型の家具ながらもこの存在感、佇まい…。据えるだけで部屋の雰囲気を１～２段階グレードアップしてくれること請け合いです。写真集、書籍はもちろん、LPレコードが入る幅がありますので、レコードラックとしても活用できます。ヴィンテージならではのクロムメッキ仕上げでメダリオン状のボリューム感あるキャスターも実にいいアクセントです。ローズウッドという密度の高い高級木材ゆえ、相応の重量ですが、このキャスターのおかげで部屋の中での移動も楽です。 サイズはハンドルを正面にして（すなわちラックの入れ込み部と並行に向き合った場合）で横幅約34.5cm×奥行約40cm cm×高さ約44.5cmです。画像ではわかりにくいかもしれませんが、側面は横幅上部が約33.5cm×下部が約40cmで、横から見た場合、ゆるやかに山型の形状を成しています。単純に正方形の木材を組み合わせただけのキューブ型でないところが、このプロダクトの真骨頂であり、デザイナーの美意識を垣間見ることができます。コンディションですが、３箇所ほどの小傷があるものの、それ以外に目立つ傷や汚れ、ひび、日焼け、退色などは見受けられず、ヴィンテージとしてかなり良い状態と言えるのではないかと思います。ただでさえ、レアなローズウッドのモデルでこのコンディションのものはマーケットでもなかなか出てこないのではないでしょうか。愛読している写真集や書籍、愛聴盤のレコード、その他の収納に…。 探されていた方は是非この機会をお見逃しなく！