マッシモ ピオンボによる、「ＭＰ di massimo piombo」のジャケットです。  もともとＰＩＯＭＢＯネームで長らく活躍してきた氏が、ネームを新たに打ち出したこのＭＰ、  トラディショナルなアイテムに、ちょっぴりモダンなひねりを加えるのが得意なピオンボが、  その世界観をさらにディープに表現した、洒落っ気と、インテリジェンスを感じさせるコレクションです。  出品は、チェック柄の３ボタンジャケットです。  素材はウールシルクにポリアミドをミックスした素材感のあるタイプで、  ブルーとネイビーのブロックチェックっぽい柄です。  カジュアルっぽい生地の雰囲気に対し、構築的なテーラードスタイルで、  シングル2ボタン、サイドベンツ、フラップポケット、  衿から肩先にかけて、なで肩のようにスロープした肩線、  肩は外へ張り出し気味で、袖山を少しだけ設けて、しっかり前肩にグッと袖を振っています。  着用時には肩の後ろから押されているような感覚があります。  脇の下からきれいにウエストのシェイプラインを描き、  ラペルは胸に張り付くようにフィットし、  そこから立体的なラペルのロールを展開します。  曲線の展開、前後にも厚みのある立体感など、しっかりとボリューミーです。  実はこの出来の良さは、製作を手掛けるのがキートン傘下の「サルトリオ」であるところが大きいのです。  このＭＰがキートンとの連携にて成り立つので、  正確に言えば、チロパオーネ社におけるサルトリオ同等のラインを使用しているということになるのでしょうが、  ともかく、私の知る限り、ＭＰではテーラードアイテムにサルトリオ製と、  もう一つ別のライン（どこかは不明ですが、そちらはプライスレンジが下になります。）があり、  こちらのジャケットはサルトリオ製になります サルトリオの高い技術に、ピオンボ氏のセンスの融合となると、  目先の面白い生地や加工が売りだけのブランドとは、一線を画した物であることはお分かりいただけるでしょう。  ウール７０％　シルク１５％　ポリアミド１５％　イタリア製  国内定価２５万円程度。 ネームタグに前の持ち主が数字を書いております。色味はニ枚目が一番近いと思います。写真を載せていますのでご確認宜しくお願い致します。